仮想通貨【Ringo】Wiki - 起動スイッチ解説
起動スイッチ解説
Ringoにはデバッグウインドウのコンソールから取り扱う以外にも、起動時のオプションが用意されています。
将来的に利用できなくなるコマンドがあるかもしれませんが、簡単に解説します。
尚、これはqt系ウォレットである程度共通となっています(たぶん)。
起動スイッチについて
アプリケーションを起動するときに、ringo-qt.exe <args>として与えるものです。
コマンドプロンプト、またはショートカットを操作して作ります。
qingo-qt.exe <args>と記述してあるけど、実際のコマンドで
ringo-qt.exe <-?> と打ち込むとエラーになるよ!
< >の記号はシンボルとしてあるだけなので注意!
わかりにくい部分は文章を練り直してあります。
通常触る必要のないコマンド
特殊な環境で実行する場合に利用します。
コマンド
概要
引数の扱い方
-?
ヘルプを表示する
引数なし
-conf
.confファイルの参照先を指定する
-conf=FILENAME.conf 等。
-pid
.pidファイルの作成先を指定する
通常は指定する必要は無い。
-datadir
データディレクトリの指定
通常は指定する必要は無い。指定はディレクトリで行う -datadir=DIRNAME
-wallet
ウォレットファイルの指定
通常は指定する必要は無い。指定はファイル名で行う- wallet=FILENAME.dat
-dbcache
データベースのキャッシュサイズを指定する(単位はメガバイト、既定値25)
=nで指定 通常操作する必要はない
-dblogsize
データベースのログサイズの大きさを設定(単位はメガバイト、既定値100
=nで指定 通常操作する必要はない
-timeout
接続のタイムアウトをミリ秒で指定(規定値5000 =5秒)
=nで指定 通常操作する必要はない
-proxy
SOCKSプロキシ(プロクシ)で接続する。
=<ip:port>で指定する。例: -proxy=0.0.0.0:80
-socks
SOCKSプリキシ(プロクシ)のバージョンを指定する。(規定値5、指定値は4-5)
例: -socks=4
-tor
プロキシ(プロクシ)でTorを使う
-torのみ指定時は-proxyと同じとなる。手動で指定する場合は-proxyと同じように指定する
-dns
-addnode, -seednode と -connect で DNS ルックアップを許可する
通常はこのコマンドをつける必要はない、引数なし
-port
リスンするポートを指定する。デフォルトでは9393,テストネットは19393
=nで指定 特段の事情がなければ触らない
-onlynet
IPv4, IPv6, Tor のいずれかのノードだけに接続する
IPv6の相手とだけ接続した時は、=IPv6と与える
-discover
自分のIPアドレスの探査(確認)
=0 or 1で指定 通常動作は-externalip使用中とリスン中のみ1
-bind
アドレスに結ぶ。IPv6の場合、[host]:port 表記
=host 又は =[host]:port
-synctime
他のノードと時刻の同期を行う。(NTPにより時刻設定が正しいなら無効にする)
=0 or 1 通常は1
-cppolicy
同期チェックポイント方針(デファルト:厳しい)
(引数不明、もしくは未実装?)
-banscore
不正なピアを切断するためのしきい値 (初期値: 100)
=nで指定、デフォルトのままでの使用推奨
-bantime
不正なピアを再接続するまでの秒数 (初期値: 86400)
=nで指定、86400=1440分=1日
-maxreceivebuffer
接続毎の最大受信バッファ <n>*1000 バイト (初期値: 5000)
=nで指定、デフォルトのままでの使用推奨
-maxsendbuffer
接続毎の最大送信バッファ <n>*1000 バイト (初期値: 1000)
=nで指定、デフォルトのままでの使用推奨
-server
コマンドラインと JSON-RPC コマンドを許可
=0 or 1で指定 coindのかわりとして動かす時に使う、デフォルトは0
-testnet
テストネットワークを利用する。デバッグ用。
=0 or 1 既定値は0
-debug
余分なデバッグ情報を出力する。この設定はすべてのdebug* の設定を有効にする。
引数なしか、 =0 or 1
-debugnet
余分なネットワークのデバッグ情報を出力する
-debugが指定されている場合は暗黙的に有効となる。引数なしか、=0 or 1
-logtimestamps
デバッグのアウトプットはタイムスタンプで先頭に追加する
=0 or 1で指定? で、誤訳。恐らく「デバッグメッセージの行頭にタイムスタンプを付与する」
-shrinkdebugfile
クライアント起動時に debug.log ファイルを縮小 (初期値: -debug オプションを指定しない場合は1)
=0 or 1で指定、バグ追跡でなければコマンドを使わないことを推奨
-printtoconsole
トレース/デバッグ情報を debug.log ファイルの代わりにコンソールへ送る
=0 or 1で指定。コンソールで動作を確認する用
-printtodebugger
デバッガへ追跡とデバッグ情報を送る。
開発中用のコマンド、通常は使用しない。
-rpcuser
JSON-RPC 接続のユーザー名
=username で指定。-server=1の時に有効。
-rpcpassword
JSON-RPC 接続のパスワード
=password で指定。 -server=1の時に有効。
-rpcport
-server=1の時、コマンドを待つポート番号、デフォルトは9292、テストネットは19292
=port で指定
-rpcallowip
指定した IP アドレスからの JSON-RPC 接続を許可
-server=1の時、セキュリティの為に必ず書き加えるべき。=ipで指定、恐らくlocalhostは使えない。
-rpcconnect
<ip> (初期値: 127.0.0.1) で実行中のノードにコマンドを送信
自前ではなくcoind等へコマンドを投げるように運用している場合。=ipで指定。
-blocknotify
最良のブロックに変更する際にコマンドを実行 (cmd の %s はブロック ハッシュに置換される)
=cmd と %sで指定。つまり最新ブロックが生成されたらcmd〜のコマンドが実行される。
-walletnotify
ウォレットの処理を変更する際にコマンドを実行 (cmd の %s は TxID に置換される)
=cmd と %s で指定。恐らく送金・入金でcmd〜のコマンドが実行される。
-confchange
変更するために、確認を必要とする (デファルト:0)
=0 or1で指定。何の変更なのか、確認なのか不明。
-enforcecanonical
処理のスクリプトコマンドで標準的なPUSHオペレータを施行する(デファルト:1)
=0 or 1で指定。0にした場合の挙動は不明。
-alertnotify
関連した警告をもらったら、コマンドを実行する (cmdの中で%sにメッセージを交換される)
=cmd と %sで指定。恐らく全体アナウンスを受け取った際の挙動の設定。
-loadblock
外部 blk000?.dat ファイルからブロックを読み込む。
=FILENAMEで指定。何らかの理由により別のブロックファイルを使う場合に使用。
トラブル発生時に触るコマンド
トラブルが発生したときに解決の一助となるコマンド。
wallet.datバックアップを「もっとも強い言葉で推奨」。
コマンド
概要
引数の扱い方
-rescan
失ったウォレットの処理のブロック チェーンを再スキャン
引数なし、残高が行方不明になった時に一度だけ実行
-salvagewallet
壊れた wallet.dat から秘密鍵を復旧することを試す
引数なし、明確にwallet.datが壊れている可能性がある時に一度だけ実行
通常運用時にカスタムできるコマンド
ringo.confにて指定できるコマンドが多い。
-maxconnections
最大接続数を指定する。ルーターがダウンしたりメモリ圧迫が気になるときに
=nで指定 既定値は125
-addnode
指定したノード「だけ」に接続する。
=ipとして指定、特に理由がなければ使用しない
-seednode
指定したノードに接続し、ピアアドレスを取得したら切断する。
=ipで指定、特に理由がなければ使用しない
-externalip
自身のパブリックアドレスを指定する。
=ipで指定 通常は自動取得する
-irc
インターネットリレーチャット(IRC)でピアを探す。デフォルトは1
=0 or 1で指定
-listen
外部からの接続を許可
=0 or 1で指定、-proxy -connectを
利用していない
場合は1
-dnsseed
DNSルックアップでピアを探索する、デフォルトは1(強く推奨)
=0 or 1で指定
-staking
褒奨金をもらうためと、Ringoネットワークをサポートするために、コインを賭ける =PoS採掘を行う
=0 or 1 通常は1
-upnp
リスン ポートの割当に UPnP を使用、既定値はリスン中1
=0 or 1で指定、手動でポート開けてる場合は0でもいい
-detachdb
ブロックとアドレスのデータベースを切り離します。この設定はシャットダウンの時間を伸ばさせます。(デファルト:0)
=0 or 1で指定、基本は未指定(0)で良い
-paytxfee
送金時に追加するKB単位の手数料を指定
=amountで指定、ネットワーク維持のためにコマンドを使用しないことを推奨
-mininput
処理を作ると、この額より少ない数字を無視する (デファルト:0.01)
=amountで指定、 この処理は正しく動いていないか、翻訳ミスの可能性があるので触らないほうが良い
-upgradewallet
ウォレットを最新のフォーマットにアップグレード
今後、ウォレットデータ(構造)が変更された際に、ウォレットをアップデートするコマンドと思われる。引数なし。
-keypool
key pool のサイズを <n> (初期値: 100) にセット
=nで指定。wallet.datは作成時に内部的に100個ほどのアドレスを保持しているが、その数を増減させるかどうか。
-checkblocks
起動時に点検するブロック数 (初期値: 2500, 0=すべて)
=nで指定。説明のまま。数を減らせば起動が高速化すると思われる。0にすると起動まで数時間以上かかるかも?
-checklevel
ブロック承認の徹底の程度 (0-6 、デファルト:1)
=nで指定、数値は0から6で。デフォルトのままで良いと思う。
-min
最小化でスタート
スタートアップ登録した場合は、自動的に-minがセットされる。引数なし
-splash
スタートでスプラッシュスクリーンを表示(デフォルト:1)
=0 or 1で指定。起動画面を表示するか、しないか。
簡単な「一度きりコマンド」もしくは「通常使うコマンド」の作り方。(Windows)
1.ringo-qtのショートカットを作成する。
2.ショートカットのプロパティを開き、ショートカットタブを開く。
3.リンク先にコマンドを追加する。たとえば最小化した状態で起動してほしいなら、以下のようにする。
※アプリケーションまでのパスにスペースがある場合は、ダブルクウォーテーション " で囲まれている。また、ウェブでの表示の都合上半角¥マークは全角で表記している。
"C:¥Program Files(x86)¥Ringo¥ringo-qt.exe" -min
このように、実行ファイルの後に続けて半角スペースを入れてスイッチを追加する。複数ある場合(上記に加えてスプラッシュなしで起動)なら以下の通り。
"C:¥Program Files(x86)¥Ringo¥ringo-qt.exe" -min -splash=0
省略したコマンド
ブロック作成オプション:
blockminsize=<n> 最小ブロックサイズをバイトで設定 (初期値: 0)
blockmaxsize=<n> 最大ブロックサイズをバイトで設定 (初期値: 250000)
blockprioritysize=<n> バイトで、最優先、低料金の処理の最大サイズの設定(デファルト:27000)
SSL オプション: (SSLのセットアップ手順は Bitcoin Wiki をご覧下さい)
rpcssl JSON-RPC 接続に OpenSSL (https) を使用
rpcsslcertificatechainfile=<file.cert> サーバ証明書ファイル (初期値: server.cert)
rpcsslprivatekeyfile=<file.pem> サーバの秘密鍵 (初期値: server.pem)
rpcsslciphers=<ciphers> 許容可能な暗号 (デフォルト: TLSv1+HIGH:!SSLv2:!aNULL:!eNULL:!AH:!3DES:@STRENGTH)
UIのオプション:
lang=<lang> 言語の設定、例: "de_DE" (デフォルト:システムのロケール)