日本時間2014/05/25 午後3時にローンチされた仮想通貨「Ringo」の情報まとめWikiです。導入から運用まで。出ている情報を一通り纏めていきます。

PoS採掘について(他の採掘も紹介するよ!)

 仕様についてはRingoの技術情報を参照。
出来るだけ簡単な言葉で説明しています。
 PoS採掘というのは「仮想通貨を所持している」「ウォレットを起動しておくことによるネットワーク維持」「取引の検算」この3つへのお礼です。
 いずれも重要ですが、「取引の検算(チェック)」がもっとも大きな部分を占めています。
 proof-of-workによるマイニングが行われない現在のRingoの場合、ウォレットの後ろで現在の取引が正しいか間違っているかを計算して判定し続けています。
 その計算と、ネットワークを維持し続けてくれる人へのお礼が、PoS採掘報酬なのです。

他の方法による通貨の価値の決定(もしくは検証)について

proof-of-work(プルーフ・オブ・ワーク、PoW)
 ビットコイン(Bitcoin)、モナーコイン(Monacoin)等が実施している手法。Ringoも10000ブロックまでは、この方法を採用していました。
 マシンパワーを全力で使い、場合によってはASIC等の専用機材を使い、とにかく計算力で勝負する方法です。
 個人ひとりの力では延々と報酬が貰えないので、プールと呼ばれる共同採掘場でマイニングすることが殆どです。
 採掘と表現していますが、あくまでもやっていることは「計算」。一定間隔で出現する新しいブロックを掘り当てると、掘り当てた人に報酬が支払われます。
 プールの場合は採掘する人たちの採掘能力に応じて、この報酬を山分けします。
 ソロマイニング(一人で採掘)の場合は報酬は独り占めできますが、ネットワーク全体の計算能力を考えると現実的ではありません。

 ちなみに、発行枚数すべてを掘り尽くした場合、取引手数料が報酬になります。
メリット頑張れば頑張った分だけ報酬が得られる。
デメリット採掘機材が高価、電気代が掛かる、計算方式を変更されると専用機材はゴミとなってしまう。
proof-of-stake(プルーフ・オブ・ステーク、PoS)
 現在のRingoがこの形です。
 保有量に比例して報酬がもらえる仕組みで、専用機材も要らない(Ringoはウォレットを起動しておくだけで良い)。
 CPUやメモリをドカ食いするわけでもないので、非常にエコロジーなシステム。
 但しデメリットもあり、保有数が多いほど配当が大きくなるということは、貧富の差が出来るのではないか、とも言われる。
 これに対するRingoの回答は、
  • 採掘すると、それに投資した分の保有数(通貨)はロックされて6時間動かせない。
    • ロックされている分は、その間、新たな採掘の投資には利用できない。
  • weightの概念で、時間経過で蓄積、PoSを引き当てると当選(投資)分の保有数(通貨)のweightがゼロに戻される。
    • 連続当選を避ける。小額を持ち続けている人はPoSを引き当てない限りどんどんweightが上がり、理論上はいずれ当選する。
    • 大量保有していても、連続で当選し続けるとweightが減り続け、結果、一定時間は再抽選の対象外になる。
  • 1RINでも保有していれば抽選に当たる可能性がある。
    • 小額でも積もれば重くなる。
    • 何かに貢献してRINを貰えれば、当然重み付けは加速する。
  • ネットワーク全体のweightを考慮した抽選(採掘)引き当てシステム
    • 皆がパソコンを止めている間につけっぱなしにすれば、全体の重みが減る、すると相対的に当選率は上昇する。
メリット放置するだけで増える。電気代に優しい。お財布に優しい。システムの組み方によっては割りと公平。
デメリット新規参加者は通貨の入手に困る。大量保持者にどうしてもPoS報酬が多く回されがち。(但し、これは「解決できない問題」とも言われる)
proof-of-importance(プルーフ・オブ・インポータンス、PoI)
 通貨実装例ではNEM(ネム)等。
 PoSの進化版のようなもので、スコアリングという手法で報酬を分配しています。
 たとえば、残高とか取引した量、取引した回数、オンライン時間etc...
 これらを加味して、その通貨ネットワークの中で「重要度」が決まり、重要度が高い人ほど報酬がたくさん得られます。
 NEMの場合はちょっと複雑なので説明は割愛しますが、ざっくりと解説するなら
  • 大量保持者が採掘者(検証者)となって報酬を得ている
  • 一定量以上を持つ保持者は一応採掘に参加できる、が、報酬は微々たるもの。
メリットただ持ってるだけでは重要な人にはなれないので適度に取引する必要がある、つまり通貨の流通が活発になりやすい。
デメリットやはり、たくさん持ってないと大量の報酬は得られない。
proof-of-concensus(プルーフ・オブ・コンセンサス、PoC)
 XRP(リップル)が代表例。
 こちらはちょっと特殊で、発行元がオッケーした団体とか機関だけが取引用のサーバーを立ち上げられ、サーバーを立ててる人だけが通貨の検証を行える、というもの。
 個人が検証できない、という点で、これじゃ普通の通貨とほとんど変わらないじゃあないか!とか言われる。
 しかし、検証できるのは大きなシステムを持った会社とか機関で、しかも世界各地で分散してやっているので、信頼性については問題がないんじゃないかなぁ。という感じ。
 ちなみに、リップルというのは通貨の名前というより、決済や送金のためのシステムのことを指す。国際間送金を迅速かつ正確に実施するためのシステムのようす。
 つまり、仮想通貨という形ではあるけど、仲介用(もしくは交換用)の中間通貨(現実の世界で例えるなら米ドルみたいなもの)らしい。
メリットちょっと特殊なので無し。
デメリットちょっと特殊なので無し。
proof-of-burn(プルーフ・オブ・バーン、PoB)
 実装例としては「Counterparty」(XCP)。
 これもまたとんでもない話というか実装でして。通貨を燃やすことで価値を得ています。Counterpartyトークンの場合は、Bitcoinを燃やしています。
 実際に火をつけて燃やすことはできないので、特殊なアドレス(というか実在しないアドレス)にBitCoinをブチ込んで、「使えない」ようにしてしまいます。
 Bitcoinを燃やせば燃やすほど、通貨XCPを入手できます。(実際はもう燃やし終わっているはずですが)
 簡単にいえば、Bitcoinを犠牲にしてXCPを貰って(発行)しているようなものです。一方通行で。

 ちなみに、Bitcoinを「燃やす」ことは双方に利益がある、と考えられます。
 XCP側は、Bitcoinを燃やした分だけXCPを貰える。両替というより価値を変換しているようなものです。燃やした分と同じ金額分に相当するXCPが与えられれば、文句なしですね。
 Bitcoin側のメリットは、燃やされると通貨の流通量が減少する(発行総量は決まっている)ため、燃やされれば燃やされるほど、相対的に価値が上昇します。

 欲しいなら燃やしてね! なんともストレートかつクレイジーな・・・・。
 いやまあ、Bitcoinだって電気代(お金)を燃やして通貨を得るのだから、まあ方向性は間違っていないと思うけど。

 ちなみに、Counterpartyの通貨発行は既に終了しています。(たぶん)
 取引の検証って、取引手数料以外無しのPoSみたいなことやってるんだろうか・・・?

メリット燃やす対象の通貨を燃やすと、その量に応じて公平にコインが入手できる。これにより固定相場のごとく価値を得ることができる。
デメリットそれって「固定相場」みたいなものだよね。Bitcoinの価値の上下に影響されるんじゃ・・・?

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